ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.2.1 00:33

「明日ママ」の屈服は残念

日テレがついに抗議の嵐に屈して、
「明日、ママがいない」の内容を変更するらしい。

施設に預けられた子供を差別するような意図が、
あのドラマにあるわけがない。
あんな施設はフィクションであり、存在するはずもない。

「傷つく人がいる」という理由で、わしも今までどれだけ
批判され、どれだけ自主規制を受容してきたか。

言論と物語は違う。
物語(フィクション)でしか伝えられないニュアンスもある。

言葉で言い表せないテーマを、ドラマは伝えようとするが、
当事者だからこそ伝わらないことだってある。

当事者への多くの人の偏見を和らげ、愛情の意味を
多くの大人に問いかける物語かもしれないのに、
当事者はその機会を潰す。

「公」のための「表現」の自由は守られなければ、
この社会にタブーを作っていくだけなのだが。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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